あそびのばについて


0歳~3歳を中心とした子どもたちのあそび場です。
『あそびのば』には、五感のもの・微細運動(注1)など子どもたちの『今』を満たしてくれるものが沢山、揃っています。

この時期の子どもたちは『今を生きている』と言われています。  
それはなぜでしょう。
子どもたちは、自分が必要とするものを知っています。

こんなことはありませんか?
飽きもしないで同じことを繰り返したり『ぼくがやる!』とかたくなに動かなくなったり…

これらすべて、育ち行くサインなのです。
この時期の子どもたちは『ひとりで出来る』ようになることを手伝ってほしいのです。

『あそびのば』にあるものは自分で選び思う存分、心行くまであそべます。
経験を積み重ねていくことで機能的に成熟するだけでなく意欲・自信もつき、自尊心も育まれていきます。

そして、後の平和な世界にも繋がっていきます。
平和な世界とは、自分の心が満たされることにより人を思いやる心、人を尊重する心が育まれるということです。

先ほどこの時期の子どもたちは『ひとりで出来る』ようになることを手伝ってほしいというお話しをしました。
ということで…『あそびのば』ではこんな領域のものを揃えています。


手を使いたがっていませんか? 
床に落ちている小さいもの(ゴミなど)をつまんで差し出してくれたり、左右に動くレゴ人形の頭をつまんでコキコキ左右に回してみたり、これは手を使いたくてウズウズしているんですね。

この姿は、手を使いたいのはもちろんですが手と目の協応が出来てこそ、なし得ることです。
目と手の協応とは、文字通り目で捉えたものを手で扱うことを言います。

この働きは、生後間もなくから始まっています。
目で物を捉え→物に手を伸ばし→捉えたものを掴む
目と手の協応はのちの文字を書く・読む・写すの土台にもなっていきます。

子ども(0-3歳)は現実派
0~3歳の頃は無意識的に周囲のものをカメラのように細部まで写して(吸収)いきます。
又、3~6歳の頃には意識的に吸収していきます。

こんなことはありませんでしたか?
食事が終わり、口拭き用におしぼりを出すと口ではなく机を拭いていたこと、洗濯物を畳んでいると隣で散らかしてくれることなど…

これらすべて憧れのご家族の真似をしているのです。
又、体を動かしたいという無意識的な内なる衝動でもあります。
無意識的な吸収を沢山経験することで、のちの意識的理解へと繋がっていくんですね。


赤ちゃんの頃からの積み重ねを経て爆発期を迎える
2歳前後におしゃべりが、増えたなと感じる時期がやってきます。
この時期を『言語の爆発期』と言われています。
子どもたちはどのようにして言葉を獲得するのでしょう

私たちが教え込み覚えていくのでしょうか?
もちろんそれもあるかもしれません。
しかし大半は、無意識に吸収しています。

そして、無意識に吸収する時期を十分に経験したのち、意識的に理解する中で人生の基礎となる考え方・感情が培われていき、コミュニケーションが出来てくるんですね。